第6回研究会プログラム

第6回研究会

13:00-13:30

利他的貢献度を用いた協調的意見交換支援システム

  • 渥美 峻,砂山 渡(広島市立大学)

近年オンライン上のサービスを用いた意見交換が広く行われている.しかし,不特定多数の参加者がいる意見交換においては,協調性に欠ける意見が多くなってしまう問題点がある.そこで本研究では,意見交換の参加者に他人や集団全体の利益を意識させる利他的な貢献度を用いて,協調性のある意見の入力を促す意見交換支援システムを提案する.

13:30-14:00

ソーシャルネットワークユーザー間情報伝播量測定

  • 宮城 涼,高木 友博(明治大学)

近年,ソーシャルネットワークでより多くの人に情報を伝えるための情報伝播手法が提案されている.従来の多くの手法はネットワーク構造を重視しており,ユーザの発言内容は十分考慮されずにユーザ間の情報伝播量を決定している.本稿では,ソーシャルネットワーク上の時系列なユーザの発言内容を用いて,ユーザ間情報伝播量を定量化する手法を提案する.評価実験では,Twitterデータを用いたときの結果について検証した.

14:00-14:20

Bilibili動画サービスにおける感情コメント分析

  • 呉 沢臣,伊東 栄典(九州大学)

近年,YouTubeやニコニコ動画などの利用者投稿型動画サービスが人気である.中国でも優酷や土豆,捜狐および嗶哩嗶哩動画(bilibili.tv)が人気である.我々は視聴者コメントにおける感情語の統計的分析を,動画の品質評価に用いる事を考えている.今回,bilibili動画を対象に,視聴者コメントにおける感情語の分析を行った.その経過報告を行う.

14:20 - 14:50

興味の移ろいを誘発するための横断的な情報アクセスの支援

  • 広川 英智,山下 諒,松下 光範(関西大学)

本研究では,写真をトリガとした横断的な情報アクセスを支援するためのシステムを提案する.このシステムは,ユーザが撮影した写真と関係のある情報を提示することにより,その写真をトリガとした興味の移ろいの誘発を促すことを企図している.これを実現するため,本稿では,写真のメタ情報と様々なモダリティの情報を結びつけ,横断的に情報アクセスできるプロトタイプシステムを実装した.この実装したシステムを用いた観察実験を行い,被験者の情報探索行動の振る舞いを観察した.

14:50 - 15:10 休憩

15:10 - 15:40

利用者の状況に応じた用語解説抽出システムの提案とその実現に向けた検討

  • 本間 康允,渋木 英潔,森 辰則(横浜国立大学)

我々が各種文書を読み進める際に,未知の用語に遭遇する機会が少なくない.Web上には,各種用語に対する言及があり,用語解説として利用できるものも多い.一方で,それらの言及は様々な文脈で述べられているために,沢山の候補の中から,利用者が自身の状況に適した用語解説を見つけ出す必要がある.そこで,本研究では,未知の用語の理解支援を目的として,Web上に存在する用語に対する言及を解説とみなし,それらを整理して提示するシステムを提案する.特に,本稿では,様々な様式で現れる用語解説のうち,典型的なものとして,括弧表現による注釈記述に注目する.

15:40 - 16:00

ECサイトにおける商品探索プロセスに着目したプレゼント探索支援システムの提案

  • 盆子原 健太,大塚 直也,松下 光範(関西大学)

本研究の目的は,EC サイトにおけるプレゼント探索の支援である.プレゼントを選ぶ場合,相手の趣味や嗜好を考慮しつつ試行錯誤を繰り返しながら探索を行う必要がある.この試行錯誤を円滑に行うために,本稿では多様なジャンル間の繋がりを提示することでこれを支援するシステムを提案する.提案システムを用いたユーザ観察の結果,従来システムと比べて探索回数と探索時間が増加し,より広範な商品を対象として試行錯誤を繰り返す様子が確認された.

16:00 - 16:20

探索的情報アクセスの支援に向けたTETDMインターフェースの改良に関する基礎検討

  • 井須 弘恵,大塚 直也,松下 光範(関西大)

テキストマイニングによる知識発見は,試行錯誤を必要とする探索的な情報アクセスを要する.本研究の目的はこうした探索行為を行うユーザの支援である.本稿では,テキストマイニング統合環境であるTETDMを用いてユーザの情報探索行動を観察し,得られた結果からユーザの探索行為の円滑化のために満たすべき要件を整理し,TETDMのインタフェースの改良指針を提案する.

16:20 - 16:50

統合環境TETDMを用いた知識創発支援の枠組み

  • 砂山 渡(広島市立大学)

テキストマイニングのための統合環境TETDMは,さまざまなマイニングツールと可視化ツールを,一つの環境内で動作させることができる.この環境の活用が期待される場面の一つとして,知識創発(解釈[事実に対する意味づけ]を積み重ねることで,汎用性がある新たな知識を発見すること)の支援が挙げられる.本発表においては,TETDMを用いた知識創発支援の枠組みについて述べ,現状の実装と予備的な実験の結果,ならびに今後の見通しについて述べる.

更新日時:2014/02/16 06:20:51
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