第7回研究会プログラム

第7回研究会

13:05-13:35

表形式でインタラクティブにクラスタリングを行い,可視化するツールの開発と実践

  • ○伊藤 貴一(慶應義塾大学),白土 由佳(産業能率大学),熊坂 賢次(慶應義塾大学)

多数のアイテムとその関係を可視化するために,縦列は同一クラスタ,横列は同じくらいの頻度という表形式でWebブラウザ上に表示するツールを開発した.このツールは,クラスタリングもでき,UIの操作により分析者の考えを反映する制約付きクラスタリングを可能にしている.このようなツールを開発し,実際にデータ分析する. 

13:35-13:55

文書情報を活用した連想支援システムの開発

  • ○荒井 豊文(中京大学)

知的活動の様々な場面で必要となる発想につながる連想を支援するため,蓄積した文書群からユーザーが入力した情報要求に基づき抽出した情報を視覚的に表示し,さらにユーザーの操作に応じて変化させることができるツールを試作した.連想の促進に人のメンタルモデルを活用することを考え語木で表現するとした.語木が成長するように表示させたり,特定の語系列や指定した語と関係のある語系列のみを表示するなど,操作に応じ様々な表示が出来る.

13:55:14:25

内部構造解析機能と脚注表示機能を備えた論文閲覧システム

  • ○阿辺川 武,相澤 彰子(国立情報学研究所)

本稿ではPDF形式で流通する学術文献に対し,論文の内部構造情報や論文本文と関連する外部情報を,本文ページと同一画面に効果的に表示する論文閲覧システムを提案する.本システムは,論文の構造解析からセクション階層や参考文献部分のみを抽出し表示する機能や,論文本文中に出現する専門用語に対する外部リソースによる説明,および論文の特定部分に対応する関連文献をページの脚注部に表示する機能を有する.

14:25-14:40 休憩

14:40-15:00

劣モジュラ最適化としての文書情報要約

  • ○河原 吉伸(大阪大学)

文章やコーパスの要約は,劣モジュラ関数の一つである被覆関数の最大化問題として定式化される事が知られている.劣モジュラ関数とは一種の凸性を持つ集合関数であり,効率的なアルゴリズムの構築などに有用な性質を持つ.本発表では,最近の関連する研究の紹介をする.

15:00-15:30

Twitterにおけるトピック遷移分析システムの提案

  • ○田中 克明(一橋大学)

本研究では,Twitterなど時間経過に伴い生成される文書集合にふくまれる時間経過に沿ったトピックの遷移をインタラクティブに提示する仕組みを提案する.時系列に沿って生成される文書からそこに含まれる内容を抽出・可視化する手法の多くは,全体概要の理解支援を目的とする.そこで本稿では,ユーザからの指示語などに基づいて概要を提示することにより,ユーザの興味に応じ,トピック遷移の分析を支援するシステムを提案する.

15:30-16:00

コミックを対象とした質問応答システムのための質問タイプ分類の検討

  • ○山下 諒, 陸 鑫一 ,松下 光範(関西大学)

本研究の目的は,コミックを対象とした質問応答システムの実現である.コミックは,テキストやイラストなどの複数の要素から構成されたマルチモーダルなコンテンツであり,既存の質問応答システムでは分類が考慮されていないような質問が与えられる可能性がある.そこで本稿では,コミックの質問に対応した質問応答システムを実現するための基礎検討として,コミックに関する質問タイプを収集し分類する.

16:00-16:15 休憩

16:15-17:15 [招待講演]

ディジタル化がもたらすマンガのこれから 〜メタデータの視点から〜

  • 三原 鉄也(筑波大学)

マンガはその固有のストーリーのみならず,単一の書籍に留まらずメディアを横断したコンテンツ群の形成や,登場するキャラクター自体が固有のコンテンツとして独立するなど,背後に多様で複雑な情報を含んでいる.絵やテキスト,記号表現を複合的に用い構成された画像データからこうした情報を参照,利用することは困難であり,マンガコンテンツの効率的な情報の共有や利用が阻まれている.我々はこれまでにマンガに関する多様な情報をメタデータとして記述し,統合的に利用する研究を行ってきた.本講演では我々の研究事例を中心に,ディジタル環境でのマンガの構造化情報の利用に関する事例について紹介する.

更新日時:2014/06/20 04:50:53
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