第26回研究会プログラム

第26回研究会

第26回研究会開催要領

  • 日時 2021年3月8日(月)10:00 - 16:30
  • 場所 zoomによるオンライン開催
  • 参加費 無料
  • 参加方法 事前登録が必要です
    • 下記サイトで事前登録いただきましたメールアドレス宛にアクセス情報をお送りいたします
    • https://www.ai-gakkai.or.jp/sig-system/sigusers/add/am/am26
      • アクセス情報は,3月5日(金)12:00までのお申し込みに対しましては3月5日にご案内予定です.
      • 以降のお申し込みにつきましては,研究会当日の午前9時ごろにご案内予定です.
      • 事前登録の状況によりましては,参加者数を100名までに制限させていただく場合がございますのでご了承ください.
  • 予稿 研究会発表の予稿は,開催日前の3月5日(金)に本HPにて公開します.

10:00 - 10:30

料理レシピの内容と構成が書き手の負担と読み手の効用に与える影響の研究

  • ○香川璃奈,松原正樹(筑波大学),宮田玲(名古屋大学),馬場雪乃(筑波大学),山肩洋子(東京大学)

 真に有用な料理レシピには,調理工程に至る調理者の動機や思考過程が記載されるべきと考えられる.その一方で,記載内容と構成について,読み手の利益に資する点と,書き手が記載する際に困難な点は包括的に検討されていない.我々は文書の良し悪しの定量評価と記載支援を目的として,料理レシピの記載内容とその配置が読み手の利益と書き手の負担に与える影響を各々の観点から評価し,一致点と相違点を可視化した.

10:30 - 11:00

ニュース記事の分類に着目した議員活動可視化手法の提案

  • ○竹中未来,松下光範(関西大学)

 本稿では,新聞記事の分野と注目度に着目した議員活動の可視化手法を提案する.政治は我々の生活に深く関わるため,政治に携わる議員の活動に関心を持つことは重要であるが,議員がどのような活動に取り組んでいるのかを包括的に把握するには多大な労力を必要とする.そこで本稿では,新聞記事で議員の活動がどのように報道されているかに着目し,その取り組みのカテゴリや注目度の判定とそれを用いた可視化を試みる.カテゴリの判定には新聞記事紙面の分類を,注目度の判定には新聞記事の1~3面での掲載状況を各々用いる.可視化の結果,各議員に関連深い活動分野や世間の注目度の違いが把握可能であることが示唆された.

11:00 - 11:30

ガボール関数による複素特徴を用いたインターネット広告文章の適法性判別モデル

  • ○河本哲,秋光淳生,浅井紀久夫(放送大学)

 インターネット広告の市場規模が拡大とともに,不適切な文面の広告が配信されるケースが目立ってきている.特に,商品に関する過度の効能を謳う文章は法律上の問題も生じやすく,問題のある文章を検出可能にすることには大きな意義がある.本研究では,化粧品の広告文書の適法性を判別するために有効な特徴量と判別モデルの考案及び数値調査を行い,ガボール変換を用いた文書ベクトルを作ることで,判別性能が向上する条件が存在することを確かめた.

11:30 - 11:50

観光地図作成での作成者の人数と会話が馴致場所の再評価に与える影響の分析

  • ○西原陽子,Lin Xinran(立命館大学),山西良典(関西大学)

 本論文では馴致場所での観光地図を作成する上で,作成者の人数と会話が馴致場所の再評価に与える影響を分析した.馴致場所を実際に歩いて見所を記載した観光地図を作成する実験を行い,1名により作成された地図,2名が会話なしで作成した地図,2名が会話ありで作成した地図を比較することにより分析を行った.分析の結果,2名が会話ありで作成した地図は,実験者から見て他者が興味を持つと思われる見所の割合が高くなることがわかった.

11:50 - 12:10

住宅内空気環境の改善に向けた可視化・インタラクション手法の活用に関する検討

  • ○服部俊一,岩松俊哉,三浦輝久,堤富士雄,田中伸幸(電力中央研究所)

 住宅内の空気は,暖房や建材・生活用品などから排出される化学物質により汚染されている場合が多い.その主な原因として換気不足が挙げられる一方で,空気環境悪化を居住者が知覚することは難しい.そのため,住宅内の空気環境実態を可視化して居住者自身による改善を促すと共に,人と機械の協調による継続的な行動支援が必要と考える.本稿では,住宅内の空気環境実態を概観すると共に,可視化・インタラクション手法を用いた改善方策について検討する.

12:10 - 13:10 昼休み

13:10 - 13:40

スピーキング指導可視化ツール開発と指導意思決定支援-AI自動赤ペン添削で弱点を図示する学習履歴マイニング-

  • ○田淵龍二(ミント音声教育研究所),SPRING Ryan(東北大学)

 英語教育4技能でもっとも遅れているスピーキングテストを改善するために開発した赤ペン添削を使った英語音声指導授業を行った.課題文を生徒が発声するとわずか3秒で添削して返す.生徒は判定結果の赤ペン箇所(音素や単語)に注意しながら直ちに再挑戦する.教員が学習履歴マイニング結果を10秒で俯瞰してエラーの多い語彙や表現を把握することで,最適化したクラスレッスンを同じ授業内で返す意思決定を支援できた.

13:40 - 14:00

理学療法士の新人教育のための電子カルテ評価支援システム

  • ○鍛治宏旭,砂山渡(滋賀県立大学),堀寛史(びわこリハビリテーション専門職大学)

 近年,若い理学療法士が急激に増加している.その結果,新人教育の負担が増加し学生一人の教育に対する質が下がり,理学療法士の全体的な質の低下という問題が生じている.そこで本研究では理学療法の流れの一つである電子カルテにおいて自動評価やテキストのハイライトを行うことで教育者の採点を支援する,これにより,教育者の採点の質の向上と負荷の軽減につなげる.

14:00 - 14:20

Must-Link制約付き K-meansにおける情報量規準に基づく従属クラスタ動的生成機構 の提案

  • ○坂谷内駿,柴田祐樹,高間康史(東京都立大学)

 本発表では, 従属クラスタ動的生成機構を導入したMust-Link制約付きK-meansを拡張し情報量規準に基づき従属クラスタを生成する手法を提案する. 従属クラスタを生成することで遠い位置にあるデータ点間の対制約を処理する従来手法では, 対制約の長さに関する閾値を手動で設定する必要があった. この課題に対し提案手法では, 情報量規準に基づき従属クラスタの生成を判断する. 対数尤度の計算手法などが異なる複数の手法を提案し, 比較実験によってその有効性や特性を検証する.

14:20 - 14:40

単語の組み合わせによるテキスト集合のラベルの自動生成

  • ○若園紫乃,砂山渡(滋賀県立大学)

 ラベル無しクラスタリングで分類されたテキスト集合は,何らかの特徴によって分類されていることは分かるが,クラスタだけを見てその内容まで理解することは難しい.そこで本研究では,テキスト集合,およびラベル起点単語を入力とし,テキスト集合内の単語の組み合わせによってラベルを自動生成する手法を提案する.この手法によって生成されたラベルがテキスト集合の内容理解の支援に有効であることを確認した.

14:40 - 15:00 休憩

15:00 - 15:30

深層学習を用いた単語置換による対話文への「かわいさ」の付与

  • ○後藤優介,砂山渡(滋賀県立大学)

 近年注目されている雑談対話システムの問題として,無個性な対話による対話意欲の低下がある.そこで本研究では,文節機能部を置換するルールと,深層学習を用いた名詞の置換を組み合わせることで,人間の感性の1つである「かわいさ」を付与するシステムを提案する.結果,「気の弱さ」を十分に付与することが出来ず,明確にかわいいと言える文にはできなかったが,「幼さ」の付与によりかわいさのない文を少し軽減にすることができた.

15:30 - 15:50

リフレーミングを用いた文章表現の置換による対人印象改善

  • ○山中大輝,砂山渡(滋賀県立大学)

 近年,スマートフォンの普及によって,個人が多くの人に対して自分の意見や主張を発信することができる世の中になっている.オンラインでのコミュニケーションを行う際,相手に悪印象を与える発言は良好な人間関係を築くことへの妨げとなる.そこで本研究では,人の目に晒される文を入力とする.そして入力文の中から不快な気分にさせるであろう表現を抽出・変換する機能を実装した.これにより,書き手が読み手に悪い印象を与えない文章を作成し,良好な人間関係の構築につなげることを目的とする.

15:50 - 16:10

ツイートの発信形式の使用割合に基づくユーザ探索支援

  • ○坂田駿允,砂山渡(滋賀県立大学)

 近年,SNSが広く普及したことによって,様々な人と気軽にコミュニケーションが取れるようになった.しかし,交流期間が短い相手の性格や特徴を瞬時に理解し,円滑なコミュニケーションを図ることは困難である.そこで本研究では,ツイートの発信形式の使用割合から,ユーザの属性を特定する.これにより,コミュニケーションを図りたいユーザの探索に用いられる情報を提供する.

16:10 - 16:30

Hadwiger予想

  • ○石原豪人(フリー)

 kを自然数とする.我々はあるkに対して(k+1)-cliqueを持たないがk色で彩色出来ないグラフの存在を証明する.これはHadwiger conjectureと呼ばれるグラフ理論最大の未解決問題である.

更新日時:2021/02/26 14:14:11
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