第14回研究会招待講演ハンドアウト

チュートリアル企画「再訪:質問応答と文書要約」

質問応答:ファクトイドから実世界・大学入試歴史科目問題まで
  • 渋木 英潔(横浜国立大学)

近年,実世界における質問応答を目指した取り組みが盛んに行われている.受験者の知的能力を客観的に測定することを目的とした大学入試問題は質問応答のタスクとして興味深く,東ロボプロジェクトやNTCIR QALabタスクでは歴史科目問題を対象とした質問応答の研究が行われている.その結果,2015年度の東ロボ模試チャレンジでは,センター試験76/100点(偏差値66.5),東大二次試験21/60点(偏差値54.1)と比較的好成績を収めた.大学入試歴史科目問題の質問応答では従来の一般的な質問応答では想定されなかった課題等が浮かび上がっており,本講演では,ファクトイドから大学入試問題までの質問応答を概説して実世界における質問応答の現状と課題を述べる.

招待講演 文書要約:数理的手法の発展
  • 高村 大也(東京工業大学)

文書要約は,与えられた文書の内容をなるべく多く被覆した簡潔な要約文書を生成する研究課題である.良い要約を生成するためには,重要箇所の同定や冗長性の排除などの問題を解決する必要があり,そのために様々な手法が用いられてきた.例えば,整数計画問題,構造学習などは文書要約において非常に重要な役割を果たしてきた.また,最近はニューラルネットワークに基づく手法が多く提案されている.本講演では,これらの数理的な文書要約手法を概観する.

更新日時:2016/11/10 05:28:10
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参照:[イベントの歴史] [発表予稿集]