第2回研究会プログラム
第2回研究会(於 人工知能学会合同研究会2012)
- 日時 2012年11月16日(金) 9:00 - 16:25
- 場所 慶応義塾大学 日吉キャンパス 來往舎 大会議室2
- 参加費 無料(合同研究会への参加は別途資料代が必要です)
9:00-9:05 ご挨拶
4. 10:30 ~ 10:55
電子書籍を対象とした視覚的スタイル自動付与システムの検討
- 渡邊 祥太,大野 将樹,沼尾 雅之(電気通信大学)
電子書籍の普及が進む中で,より楽しく読書をしたいという欲求が高まり,背景色等を自由に指定できる電子書籍リーダーが登場している.しかし現状の視覚的スタイルは視認のし易さのみを重視しており,小説の内容を考慮していないため,内容理解を補助しているわけではない.本研究は,電子書籍を対象とした視覚的スタイル自動付与システムを提案する.提案システムは(1)場面分割,(2)類似場面のクラスタリング,(3)各クラスタのムード推定を行い視覚的スタイルを付与する.本稿では,時間,場所,人の出現頻度に基づき場面分割を行い,実験によりF値0.216(前後1文内0.413)の結果を得た.
5. 10:55 ~ 11:20
検索対象としてのデスクトップイメージ画像
- 梅村 恭司(豊橋技術科学大学),武並 佳則,折原 幸治(住友電工情報システム),熊谷 摩美子,杉浦 遼一,若松 翔,月田 晴貴(豊橋技術科学大学)
人間の活動に関わる検索を考えたときに,コンピュータ画面を通じて情報を取り入れる比率は大きくなっており,人間の活動記録の検索の一つの例としてデスクトップイメージの検索を考えることができる.一方で,一般的なビデオ画像に比べて画像のなかに文字が多く含まれ,それによって検索できる利点がある.われわれは,これを具体的に示すために,検索のプロトタイプを作成している.本発表では,コンピュータの操作画面画像(デスクトップイメージ画像)の検索のプロトタイプシステムを通じて,検索の意義,検索対象としての特色を具体的に報告する.
7. 14:10 ~ 14:35
モバイルファースト戦略に基づくAndroid対応システムによる電子カルテについて
- 串間 宗夫,田之上 光一,酒田 拓也,荒木 賢二,鈴木 斎王,荒木 早苗,山崎 友義(宮崎大学医),曽根原 登 (国立情報学研究所)
WATATUMIは,Android上で稼働するモバイル用電子カルテである.PC版電子カルテ(IZANAMI)と同じデータベース(Cache')にアクセスし,両者は同じデータベース上の異なるユーザーインターフェイスである.2011年5月のWATATUMI導入前の1か月間に,一部の病棟で従来のPDAとスマートフォンによる看護業務を併行運用した.その期間でタイムスタディを行い,看護入力業務負荷の調査を行い,その結果について報告する.
10. 15:35 ~ 16:00
テキスト分析における試行錯誤の支援に向けて --- TETDMのインタフェースに関する一考察 ---
- 大塚 直也,松下 光範(関西大学)
本研究の目的は探索的にテキスト分析を行うユーザの支援である.ユーザの行うテキスト分析は一般に one-shot のプロセスではなく,試行錯誤を繰り返しつつ有益な情報を発見するプロセスである.現在,様々なテキストマイニングモジュールを切り替えながらこのような分析を行う基盤としてTETDMが提案されているが,現在の実装では円滑にモジュール切り替えを行えるインタフェースになっておらず,試行錯誤を伴う分析を行う場面で利用するには十分ではない.そこで我々は,TETDM のインタフェースが満たすべき要件について考察を行い,改良インタフェースのプロトタイプを実装したので報告する.
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