第10回研究会招待講演ハンドアウト

絵本類似探索システム「ぴたりえ」

〜グラフ索引を利用した探索結果の可視化と,テキストの特徴からの難易度推定〜
○服部 正嗣,○藤田 早苗(NTT)

 絵本からの言語情報は,子どもの言語発達を促す重要なインプットの1つであり,子どもに合った絵本を選ぶことは重要である.そこで,我々は,多数の絵本の中から,子どもの興味のある事柄やお気に入りの絵本と関連した絵本を見つけることができる絵本類似探索システム「ぴたりえ」を構築した.「ぴたりえ」では,グラフ索引型類似探索法による高速な探索と探索結果の可視化を実現している.さらに,テキスト情報から絵本の難易度の推定を行い,子どもの年齢に応じた絵本や,お気に入りの絵本に近い難易度の絵本を選択することも可能となっている.本発表では「ぴたりえ」の概要と各要素技術を紹介する.

トレンドと検索頻度とWikipediaページビューの三角関係

○吉田 光男(豊橋技術科学大学),角田 孝昭,山本 幹雄(筑波大学), 荒瀬 由紀(大阪大学),津川 翔(筑波大学)

 ウェブ検索エンジンに入力されるクエリの検索頻度は人々の興味関心を反映しており,トレンドの分析などに有用なデータである.しかし,検索エンジン事業者以外が利用することは困難であり,検索結果の上位に表示される傾向のあるWikipediaのページビューデータに代替する場合がある.本発表では,Wikipediaページビューデータを利用するために,その特徴及び活用動向について紹介する.

テキストマイニングのための統合環境「TETDM」のチュートリアル

○砂山 渡(広島市立大学)

 人工知能学会全国大会の近未来チャレンジテーマとして,2010年度から5年間に渡り,テキストマイニングのための統合環境の構築を目指してきた.本チュートリアルでは,本チャレンジの5年間の成果として完成させた統合環境TETDM(Total Environment for Text Data Mining)を簡単に紹介するとともに,その単純で有効な使い方について体験する.また,研究や教育への利用の可能性についても言及する.

更新日時:2015/08/13 12:36:16
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参照:[イベントの歴史] [発表予稿集]