第33回研究会プログラム

第33回研究会

第33回研究会開催要領

人工知能学会合同研究会2024の一環として開催されます.

  • 日時 2024年12月21日(土)9:55-18:00
  • 場所 慶應大学 日吉キャンパス (〒223-8521 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1)・オンラインからも参加可能
  • 参加費 無料(合同研究会(20, 21日開催)も参加無料です)(注)事前の参加登録が必要です
    • こちらよりお申し込みください.
  • 予稿 研究会発表の予稿は,開催日前に本HPにて公開します.
  • 午前,招待講演,午後,でそれぞれ開催場所が異なりますのでご注意ください!

場所:来往舎1F ギャラリースペース

9:55-

ご挨拶

10:00-10:30

2機種の協働ロボット導入マニュアルへの機能分解木技術の適用と非専門家向けマニュアル作成方法論の検討

  • ○平岡あおい(兵庫県立大学),山口知彦(iCOM技研),笹嶋宗彦(兵庫県立大学)

 筆者らは,協働ロボットを普及させるべく,機能分解木を用いた非専門家向け電子マニュアルの研究を行っている.2機種の協働ロボットで非専門家向けマニュアルを作成し,非専門家でも専門家と同等の精度で作業を担うことができることを確認した.その知見から,専門家自身が非専門家向けマニュアルを作成できる方法論も検討している.本論文では,マニュアル試作の過程や,2機種の協働ロボットのマニュアルの比較について述べる.

10:30-11:00

ChatGPTを用いた対話相手の好感度を高められるコミュニケーション支援システム

  • ○野呂悠斗,砂山渡,服部峻(滋賀県立大学)

 SNSの利用者の増加により、他者と容易に対話できる一方、他者を傷つけたり不快にさせるメッセージや書き込みが問題となっている。その中には誹謗中傷などの客観的に分かる内容もあれば、一般的に問題なくても、個人的に不快に感じるものもある。また、既存のコミュニケーション支援ツールで,入力コメントを直接修正するものは少ない.本研究では,ChatGPTを用いて,客観的な基準に加え、対話相手との対話履歴から対話相手の抽出し、対話相手に合わせた文章の修正案を提示するシステムをにより、より良いコミュニケーションの実現を目指す.

11:00-11:20 (ショート)

生成AIを用いた広告クリエイティブにおけるジェンダー関連炎上の可能性検出の検討

  • ○平野徳麻,笹嶋宗彦(兵庫県立大学)

 近年,企業や自治体の広告が炎上し,その企業や自治体の評判が低下することが問題となっている.そこで本研究では,ジェンダーの観点に着目し,広告の種類をオンライン広告のバナー広告に限定した広告の炎上防止を目的とする.その目的の達成のためにジェンダー関連の広告炎上原因を構造化したオントロジーを構築し,生成AI(ChatGPT-4o)を用いてバナー広告やオントロジーの解析を行い,最終的にバナー広告の炎上可能性の検出を行う.

 会場移動

場所:来往舎1F シンポジウムスペース

11:50-12:30 招待講演

大規模言語モデルの能力と限界を探る:医療・法・政治・対話各分野での自然言語処理研究

  • ○狩野芳伸(静岡大学)

 昼休み・合同研究会企画

場所:来往舎2F 大会議室1

15:00-15:20 (ショート)

瞳検出技術を用いた動画学習支援システム

  • ○DUAN ZHENZHONG,SHAN JUNJIE,西原陽子(立命館大学)

 近年,動画学習を利用する機会が増えている一方,対面授業で勉強するより学習者は集中力を維持しにくくなる傾向がある.本研究では,デバイスの正面カメラでユーザの視聴状況を計測し,学習動画への集中状態を可視化するグラフを提供する動画学習の支援システムを提案する.20名の被験者に動画学習を実施させ,事後テストの正解率により提案システムを評価した結果,実験群の平均正解率は93%,対照群の平均正解率は82%となった.

15:20-15:40 (ショート)

再購入者予測に関するデータ分析と特徴量についての考察

  • ○董子華,柴田祐樹,高間康史(東京都立大学)

 本稿では,再購入者予測タスクを対象としたデータセットを分析した結果について報告する.独身の日を対象とした再購入者予測コンペティションのデータを分析し,どの時期の行動が予測において重要か,および取得コストやプライバシー保護の観点から有効な特徴は何かについて検討する.分析の結果,独身の日から1か月以内の情報は重要であること,商品レベルの特徴を利用しなくても予測精度は低下しないことを確認した.

15:40-16:00 (ショート)

広告アクセスログからユーザのモーメントを推定する可能性についての検討

  • ○大藏真奈美,笹嶋宗彦(兵庫県立大学)

 デジタル化が進展し,ウェブ広告の重要性が高まっている.Googleが提唱するZMOT理論によれば,インターネット上で購買行動を行う消費者は,商品に出会う前に購買意思決定を終えているとされており,広告を適切なタイミングで表示する意味でのターゲティング精度向上が求められている.本研究では,ウェブ上のユーザ行動を分析し,購買の兆候を捉えることを目指す.アサエルの購買行動類型を用いてクリックデータからユーザを分類し,最適な広告配信のタイミングとコンテキストターゲティングへの応用可能性を検討する.

 休憩

16:20-16:40 (ショート)

子育て世代が暮らしやすい町の実現を目指した兵庫県加古郡播磨町における3歳児健診データ分析の試み

  • ○後藤快斗,笹嶋宗彦(兵庫県立大学),西尾理津子,前川啓子(播磨町),工藤美子,能町しのぶ(兵庫県立大学)

 本研究が対象とする兵庫県加古郡播磨町は「安心して子育てができる町」を目指しているが,乳幼児健診の結果に応じた支援すべき児の判断基準は組織内で明文化されておらず,ベテランの保健師や医師の判断に頼っているのが現状である.経験の少ない職員には,その判断を補助する仕組みが必要であるため,本研究は,過去の事例から,支援が必要な児に適切なタイミングと方法で支援を進める仕組みづくりの実現を目指している.

16:40-17:10

理学療法士間の知識共有に向けた臨床推論テキストからのICF/ICDの推定

  • ○櫟力輔,松下光範(関西大学),堀寛史(甲南女子大学)

 理学療法における臨床推論は,患者の問題を特定し管理について判断を下すための推論プロセスであり,重要な技能である.診療録などの分析や活用が臨床推論教育に有用だと考えられるが,記述内容には理学療法士の思考過程が反映される一方で,自由記述も含まれ,表現の差異が知識共有の障害となる.本研究の目的は,そのような非構造データに医療分野の標準的枠組みである国際生活機能分類(ICF)や国際疾病分類(ICD)を取り入れて構造化し,理学療法士の共通理解のもと計算機処理を可能にすることである.本稿ではその端緒として,模擬症例における推論文章の各文がICF,ICDに該当するか判別する分類器をBERTを用いて作成した.

17:10-17:40

聴解テストから得られたラベルセットによるアニメシーン会話の属性のゼロショット分類の検証

  • ○NI YANGDI,SHAN JUNJIE,西原陽子(立命館大学)

 従来のテキスト分類手法では各分類タスクにより,分類モデルを訓練する必要がある.そこで本研究では,ゼロショット分類モデルの分類ラベルを調整することにより,分類精度を向上する手法を提案する.日本語の聴解テストに付与した分類ラベルと日本アニメの会話シーンに提案手法を用いて付与されたラベルを用いて属性マッチングを行い,分類精度を検証した.会話相手の人間関係,会話の場所,会話の形式の三つの属性を設け,聴解テストの頻出パターンに限定し,マッチングされたアニメシーンの属性の一致率を属性ごとに評価した.結果としては,三つの会話属性の中に二つ以上の属性を一致した割合は64.5%となった.

17:40-

まとめ

更新日時:2024/11/20 16:10:17
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